MariaDB / MySQLでCSVをインポート・エクスポートする方法｜LOAD DATA INFILEとINTO OUTFILEの実例解説

MariaDBやMySQLでCSVファイルをインポート・エクスポートするには、LOAD DATA INFILE や INTO OUTFILE を使うのが一般的です。
このページでは、CSVからテーブルへの取り込みと、テーブルからCSVへの書き出しを、ENCLOSED BY や TERMINATED BY などのオプション指定を含めて、実際のSQL例でわかりやすく解説します。
「mariadb csv import」「mysql enclosed by」「local_infile」などのキーワードでお探しの方におすすめです。

CSVファイルのテーブル取り込み（インポート）

例えば取り込み先テーブル構造が以下とします。
CREATE TABLE IF NOT EXISTS t_csv(id INT, name VARCHAR(255), age INT);

t_csv
カラム名	型
id	INT
name	VARCHAR(255)
age	INT

「insert.csv」ファイルが以下とします。

"id","name","age"
1,"イシダ",24
2,"カワサキ",31
3,"ソノダ",41

「LOAD DATA INFILE」を使うと「insert.csv」ファイルを「t_csv」テーブルに取り込むことが出来ます。
MariaDB(MySQL)サーバーがローカルファイルの読み込みを許可していない場合は
SET GLOBAL local_infile=on;
で一時的に許可設定にすることが出来ます。

SET GLOBAL local_infile=on;
LOAD DATA INFILE '/ディレクトリ/insert.csv'
  INTO TABLE t_csv
  FIELDS TERMINATED BY ','
  ENCLOSED BY '"'
  LINES TERMINATED BY '\r\n'
  IGNORE 1 ROWS;

オプションの説明

FIELDS TERMINATED BY ','	フィールドの区切り文字を指定します
FIELDS ENCLOSED BY '"'	クォートを指定します
LINES TERMINATED BY '\r\n'	行の終端記号（改行）を指定します
IGNORE 1 ROWS	最初から１行目を無視（ヘッダー行）
FIELD ESCAPED BY 'エスケープ文字'	エスケープ文字の指定デフォルトはバックスラッシュ（半角エン記号「\」）

MariaDB [db_test]> select * from t_csv;
+------+--------------+------+
| id   | name         | age  |
+------+--------------+------+
|    1 | イシダ       |   24 |
|    2 | カワサキ     |   31 |
|    3 | ソノダ       |   41 |
+------+--------------+------+

テーブルのCSVファイルへの書き出し(エクスポート)

テーブルをCSVファイルに保存するには INTO OUTFILE を使います。
カラム名は出力できません。

SELECT * FROM t_csv
  INTO OUTFILE '/ディレクトリ/output.csv'
  FIELDS TERMINATED BY ',' 
  ENCLOSED BY '"' 
  LINES TERMINATED BY '\r\n';

カラム名も出力したい場合はUNIONを使うしかないでしょう。

SELECT 'id','name','age'
UNION
SELECT * FROM t_csv
  INTO OUTFILE '/ディレクトリ/output.csv'
  FIELDS TERMINATED BY ',' 
  ENCLOSED BY '"' 
  LINES TERMINATED BY '\r\n';

output.csv

"id","name","age"
"1","イシダ","24"
"2","カワサキ","31"
"3","ソノダ","41"