Adobe社Photoshopのpsdファイルを表示する～Delphiソースコード集

DelphiでAdobe社のPhotoshopのファイル(psd)を表示するアプリケーションを作成するには「GraphicEx」をダウンロードして使用すれば可能です。

「GraphicEx」のダウンロード

https://github.com/mike-lischke/GraphicEx
から［Code］→［Download ZIP］をクリックして「GraphicEx-master.zip」ファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたら解凍します。

「GraphicEx」をDelphiで使用するための準備

Delphiを起動します。
［ツール］→［オプション］をクリックします。

［Delphi］→［ライブラリ］の
「ライブラリパス」の［...］ボタンをクリックします。

「GraphicEx-master.zip」ファイルを解凍したフォルダをフルパスで入力し「追加」ボタンをクリックします。
［OK］ボタンをクリックして閉じ、［保存］ボタンを押して閉じます。

プロジェクトの新規作成

［ファイル］→［新規作成］→［Windows VCL アプリケーション -Delphi］をクリックします。
フォームにTButtonとTImageとTOpenDialogをドラッグ＆ドロップします。

［ファイル］→［すべて保存］をクリックして、ユニットとプロジェクトファイルを保存します。

ソースコードの記述

「Button1」をダブルクリックしてソースコードを記述します。

unit Unit1;

interface

uses
  Winapi.Windows, Winapi.Messages, System.SysUtils, System.Variants, System.Classes, Vcl.Graphics,
  Vcl.Controls, Vcl.Forms, Vcl.Dialogs, Vcl.ExtCtrls, Vcl.StdCtrls;

type
  TForm1 = class(TForm)
    Button1: TButton;
    Image1: TImage;
    OpenDialog1: TOpenDialog;
    procedure Button1Click(Sender: TObject);
  private
    { Private 宣言 }
  public
    { Public 宣言 }
  end;

var
  Form1: TForm1;

implementation

{$R *.dfm}

Uses GraphicEx;

procedure TForm1.Button1Click(Sender: TObject);
var psd:TPSDGraphic;
begin
  OpenDialog1.Filter:='Photoshop|*.psd';
  if not OpenDialog1.Execute() then exit;

  psd:=TPSDGraphic.Create();
  try
    psd.LoadFromFile(OpenDialog1.FileName);
    image1.Picture.Assign(psd);
    image1.Stretch:=True;
    Image1.Proportional:=True;

    //bitmapファイルとして保存できる
    //psd.SaveToFile('a.bmp');
    
    //psd.Layers.Count でレイヤ数がわかる
    //psd.Layers[数字].Image で各レイヤの画像を扱える
    
  finally
    psd.Free;
  end;
end;

end.

実行するとエラーが表示されるので修正する

［実行］→［実行］をクリックすると以下の箇所でエラーになります。

以下の赤字の部分がエラーになっています。

uses                                                
  Windows, Classes, SysUtils, Graphics,
  zLibEx, ZLibExApi;  // general inflate/deflate and LZ77 compression support

以下に修正します。

uses                                                
  Windows, Classes, SysUtils, Graphics,
  zLib;

実行する

［実行］→［実行］をクリックします。
「Button1」をクリックしてPhotoshopファイル(.psd)を選択します。
「GraphicEx-master.zip」を解凍したフォルダ内にテストファイルがあります。
フォルダ「GraphicEx-master\TestSuite original\PSD」

選択した.psdファイルがImage1に表示されます。